THE TURNING POINT
愛と喝采の日々
1977:米
監督:
ハーバート・ロス Herbert Ross  
出演:

シャーリー・マクレーン

Shirley MacLaine ディーディー
アン・バンクロフト Anne Bancroft エマ
レスリー・ブラウン Leslie Brown エミリア
ミハイル・バリシニコフ Mikhail Baryshnikov ユーリ
トム・スケリット Tom Skerritt ウェイン
マーサ・スコット Martha Scott アデレード
「彼女はこれからね。でも人生短いわ」
★★★
若き日にバレエのプリマドンナを目指していたディーディーは、現夫ウェインとの間に長女エミリアを授かったのを機に夢を諦め、現在は夫婦でオクラホマシティにバレエ学校を経営していた。プリマの座を競ったライバルで親友のエマは今や大スターとなり、かつてディーディー自身も在籍していたバレエ団がオクラホマで公演することとなって、二人は20年ぶりに再会を果たす。母親の血を引いてバレエの才能に恵まれたエミリアは、名付け親であるエマに託されることになり、ディーディーも付き添いでニューヨークへと向った。しかしやがて自分が夢半ばで挫折した華やかな世界に再び触れ、実の親子のように心を通わせるエマとエミリアを見るうち、ディーディーの心の中に嫉妬や後悔、疎外感の入り混じった複雑な感情が芽生え始める。一方、夢を掴み頂点を極めたエマも下り坂に差し掛かり、若い世代の成長により舞台人生に幕を下ろす日が迫っていることを思い知らされるようになっていった。
女性の幸福は結婚か仕事か、今なお論争の絶えないテーマでありますが、人生人それぞれ的な結末に男の身としてはひとまず安堵感を覚えます。二大女優による演技合戦はさすがに見応えがあり、感情を爆発させて罵り合いから取っ組み合いへ、やがてふざけ合いに変わって大笑い─の場面が微笑ましく、友情の描き方としてはベタな手法ですが女性だとなんだか新鮮ですね。中盤まではややテンポがゆったりし過ぎるようにも感じられますが、終盤は主役の二人をはじめ、妻と夫、母と娘、若い恋人同士など、それぞれの関係における大小さまざまなしこりやわだかまりの一つ一つが解けてゆくのが爽やかで、後口の心地よい作品です。バレエはまったくの門外漢ですが、逆光を使ったステージの映像が実に美しく、バレエは舞台裏から観た方が良いようにも思わされますね。バリシニコフが“海賊”を踊るシーンでは、うったったーうったったーの中古車屋のCM(あれはヌレイエフだったようですが)を思い起こさせます。関西限定?

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