ROCKY
ロッキー
1976:米
監督:
ジョン・G・アヴィルドセン John G. Avildsen  
脚本:
シルヴェスター・スタローン Sylvester Stallone  
出演:

シルヴェスター・スタローン

Sylvester Stallone ロッキー
タリア・シャイア Talia Shire エイドリアン
バート・ヤング Burt Young ポーリー
バージェス・メレディス Burgess Meredith ミッキー
カール・ウェザース Carl Weathers アポロ
「最後のゴングが鳴ってもまだ立ってられたら、
俺がゴロツキじゃないことを初めて証明できるんだ」
★★★★★
“イタリアの種馬”ことロッキー・バルボアはしがないヘビー級4回戦ボクサー。僅かばかりのファイトマネーでは生計を立てるべくもなく、高利貸しの取り立て屋で日銭を稼ぐ毎日だった。せっかくの素質を埋もれさせるその暮らしぶりにはジムの経営者ミッキーからも愛想を尽かされていたが、そんな彼もペットショップの店員エイドリアンとの愛を育み始め、ささやかな幸せを手に入れようとしていた。しかしある日、突然人生最大の転機が訪れた。挑戦者の負傷でマッチメイクに困った世界王者アポロ・クリードが、話題作りのため無名ボクサーにチャンスを与えると宣言し、ロッキーを対戦相手に指名したのだ。勝てる見込みはほとんど0に等しい。それでもロッキーはクズのような人生に別れを告げるため試合を承諾、ミッキーとも和解して初めて本格的にトレーニングに励むのだった。そしてエイドリアンとの愛を、人生の全てを賭けてリングに上がった!
“アメリカン・ドリーム”という言葉をこれほどまでに具現化させた映画はないでしょう。ストーリーの中だけでなく、当時まったくの無名俳優だったスタローンがモハメド・アリvsチャック・ウェプナー戦を観てインスパイアされ、3日で脚本を書き上げて彼自身もアメリカン・ドリームを手に入れたのは有名な話。日常に流されそうになった時、人生の壁にぶつかった時、この作品を観ると「自分にも何か出来る」と勇気を奮い立たせてくれますね。あのテーマ音楽を聴くと条件反射でアドレナリン値が急上昇し、力こぶのまるで出ない細い腕でファイティングポーズを取ってしまいます。ボクシングファンの私としては4回戦ボーイが世界選手権に挑むというあり得ない設定、ディフェンスの概念のないノーガードの打ち合いに突っ込みたくもなりますが、この圧倒的なカタルシスの前にいちいち細かいこと言うなよと映画ファンとしての私が押し止めます。低予算映画の思わぬヒット作にありがちな展開としてその後シリーズ化されていくわけですが、2はまだ許容範囲として3以降は第1作の感動をもわやにしてしまいかねない凡作続きでありました。ただ本作の30年後に公開された『ロッキー・ザ・ファイナル』は、それらの蛇足作とは一線を画す完成度の高い続編であったことを付け加えておきましょう。
【続編】ロッキー2

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