NATIONAL VELVET
緑園の天使
1945:米
監督:
クラレンス・ブラウン Clarence Brown  
出演:

エリザベス・テイラー

Elizabeth Taylor ベルベット
ミッキー・ルーニー Mickey Rooney マイ
ドナルド・クリスプ Donald Crisp ブラウン氏
アン・リヴェール Anne Revere ブラウン夫人
アンジェラ・ランズベリー Angela Lansbury エドウィナ
レジナルド・オーウェン Reginald Owen イデ
「人生はフルコースのお料理。順に楽しんで次へ移ればいい。
競馬に出る時、恋をする時、母になる時、死ぬ時。順序も時期も完璧に組まれてる」
★★★
英国の田舎町スールズで精肉店を営むブラウン家に、夫人を訪ねて放浪青年マイが転がり込み雇われることになった。マイは元水泳選手であった夫人の恩師の息子であり、元騎手であったがレース中の事故から馬を敬遠するようになっていた。一方、馬が大好きな三女ベルベットは農夫イデ氏の所有する馬パイに惚れ込んでいたが、パイの気性の悪さに手を焼いたイデ氏はくじ引きで当選者に1シリングで譲ると宣言、ベルベットは見事当たりくじを引き当てる。ベルベットは英国障害競馬の最高峰グランドナショナルにパイを出走させる夢を抱き、マイに協力を求める。マイは途方もない夢だと最初は相手にしなかったが、パイの飛越能力の高さとベルベットの情熱に心動かされ、遂には共に夢を追うことになった。しかし準備万端で臨んだレース前夜、ベルベットは勝つ気のまるでない騎手に怒りクビにしてしまう。マイは恐怖心を克服し騎手復帰を決意するが、ベルベットは自ら勝負服に身を包み髪の毛を短く切ってくれと頼むのだった。
稀代の美人女優と『ティファニーで朝食を』の変な日本人ユニオシの若き日の共演作。12歳のリズの美少女ぶりはさすがに目を見張るものがあり、しかも髪を短く切って男装を披露するという、いわゆる“萌え”の要素もたっぷりです。どのパーツを組み合わせたらこんな美しい娘が生まれるんだと突っ込みたくなる両親ですが、互いに「ミスター」「ミセス」を付けて呼び合う肉屋夫婦という設定が微笑ましく、かつて泳いでドーバー海峡横断の夢を果たした母、現実派の商売人の父、それぞれ対照的ながら娘の夢を応援する姿に心温まります。未出走馬がグランドナショナルに参戦など実際には不可能と思われますが、『ロッキー』的スポーツお伽話として楽しみましょう。34年後にテイタム・オニール主演による『インターナショナル・ベルベット/緑園の天使』として後日談が語られていますが、残念ながらベルベット役にはエリザベス・テイラーではなく別の女優さんが起用されています。けれどその翌年、リズは姉役のアンジェラ・ランズベリーと『クリスタル殺人事件』にて再共演を果たしていますね。

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