THE LAST TIME I SAW PARIS
雨の朝巴里に死す
1954:米
監督:
リチャード・ブルックス Richard Brooks  
出演:

エリザベス・テイラー

Elizabeth Taylor ヘレン
ヴァン・ジョンソン Van Johnson チャールズ
ウォルター・ピジョン Walter Pidgeon ジェームズ
ドナ・リード Donna Reed マリオン
ジョージ・ドレンツ George Dolenz クロード
エヴァ・ガボール Eva Gabor ロレイン
「今日が最後の日だと思って毎日楽しく暮らしたいの。毎日
 が最後の日って素敵じゃない?…でも現実は後悔の日々」
★★
アメリカから2年ぶりにパリに戻って来たチャールズ・ウィルスは、懐かしい店“ディンゴカフェ”を訪れた。そして壁に描かれた美しい女性の絵を眺め、そのモデルとなったヘレンとの出逢いと別れを思い出していた…。1945年、第二次大戦の欧州戦争終結の日、従軍記者であったチャールズは歓喜の声に沸き立つパリで、突然見知らぬ美しい女から熱いキスを受ける。女はそのまま人混みの中へと消えていったが、目の前にあったカフェで祝杯を挙げようと扉を開けると、かつての戦友クロードと再会。同席の女性マリオンから彼女の父が主催する祝賀パーティに招かれ、そこで先程のキスの女と再び出逢った。彼女の名はヘレン。マリオンの妹だった。控え目なマリオンとは違い、ヘレンは父親譲りの奔放な性格で、チャールズはマリオンの秘かに想いに気付かずヘレンと愛し合うようになっていった。やがて太平洋戦争も終わり、チャールズはヘレンと結婚、アメリカには帰らずパリの通信社に勤めながら小説家を目指す決意を固めた。娘のヴィッキーも生まれ、幸福な家庭に恵まれたチャールズだったが、小説の方では一向に芽が出なかった。悩むチャールズとは対照的に、妻のヘレンは夫の才能を信じ励ましながらも遊び歩く毎日を送っていた。そんなある日、義父ジェームズから結婚祝いに贈られたテキサスの土地から石油が噴出し、生活の心配がなくなったチャールズは仕事を辞めて小説に専念できるようになった。しかしそれでも出版社からは不採用の通知が届くばかりで、やけ酒をあおっては彼もまた妻以上の放蕩生活にのめり込んでいった。
エリザベス・テイラー絶頂期の作品で、その美しさは際立っていますが、ストーリー自体は凡庸なメロドラマの域を出ません。石油成金の夫婦が互いに享楽的な生活に耽った挙句のすれ違い、結末に死を持って来られてもあまり悲劇性を感じられるものではありませんね。4年後に製作された同じリチャード・ブルックス監督&エリザベス・テイラー主演による『熱いトタン屋根の猫』の方がずっと深みのあるヒューマン・ドラマになっていたと思えます。女たらしのテニスプレイヤー役で登場する、007前のロジャー・ムーアが見られるのはちょっとした拾い物。

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