KING KONG
キングコング
1976:米
監督:
ジョン・ギラーミン John Guillermin  
特殊メイク:
リック・ベイカー Rich Baker  
出演:

ジェシカ・ラング

Jessica Lange ドワン
ジェフ・ブリッジス Jeff Bridges ジャック・プレスコット
チャールズ・グローディン Charles Grodin ウィルソン
ジョン・ランドルフ John Randolph ロス船長
ルネ・オーベルジョノワ Rene Auberjonois バグリー
「私を降ろさないで!離しちゃだめ!お願い私を捕まえていて。殺されてしまうわ!」
★★★★
動物学者ジャック・プレスコットは石油会社ペトロックスの油田調査船に密航する。目的地の南海の孤島には、古くから巨大な動物が生息するとの伝説があったのだ。また航海途中、映画出演のため香港に向っていた船が嵐に遭い救命ボートで漂っていた女優ドワンを救出、彼女も同行することとなった。島は無人島と思われていたが原住民が存在し、一行は神聖な儀式を穢したとして彼らの怒りを買い、ドワンが攫われ神への生け贄とされてしまう。島民に“コング”と呼ばれていた神の正体は、身の丈20メートルはあろうかという巨大なゴリラだった。島の石油はあと1万年経たないと使い物にならないことが判り、ペトロックス社のウィルソンは目的を変更、コングを宣伝に使おうと連れ帰る計画を立てる。
歴史的名作の1933年版、CG超大作の2005年版に挟まれすっかり影が薄くなってしまいましたが、公開当時は本作も70年代を代表する特撮作品として大いに注目されたものです。モデルアニメーション、着ぐるみ、CGとそれぞれ時代ごとの特撮手法を駆使して大作映画の撮られたキングコングは、やはりアメリカにとって思い入れの深いキャラクターなのですね。本編ではほんの数カットの出演で主にPR用でしたが、実物大ロボット・コングが製作されたことも話題になりました。続編のPRで来日した時私も近くのショッピングセンターに展示されたのを見に行きましたが、でか過ぎてカメラに納まりきらなかったものです。05年版は33年版にほぼ忠実な設定でオリジナルへのオマージュがふんだんにありましたが、コングの愛が一方的なものでなく、ヒロインと心を通わせるのはこの76年版を踏襲したものと言えるでしょう。クライマックスではこちらの方がより泣けると思えるのは、着ぐるみコングのCGにはない体温のためでしょうか。この76年版コングの魅力はひとえにスーツ製作を担当し自らが演じたリック・ベイカーの功績によるものですが、実物大の手の製作に携わった二人にアカデミー視覚効果賞が贈られたのに対し、ベイカーはノミネートすらされなかったのは気の毒。また本作ではラストシーンの舞台を世界貿易センタービルへと置き換えたことでエンパイア・ステートビルからクレームが来たそうですが、結果的に今はなきWTCの姿を後世に遺す作品となりましたね。
【オリジナル】キング・コング

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