THE HUMAN VAPOR
ガス人間第1号
1960:日
監督:
本多猪四郎  
特撮:

円谷英二

 
出演:
三橋達也 岡本警部補
八千草薫 春日藤千代
土屋嘉男 水野/ガス人間
佐多契子 甲野京子
左卜全 じいや
「僕は人間じゃないんだから人間の作った法律に従う義務はないでしょう」
★★★
岡本警部補が追跡していた銀行強盗犯の車が五日市街道で崖から転落、だが運転席にはすでに人影がなかった。近くには一軒の民家があったが、そこは日本舞踊の春日流家元・藤千代の屋敷だった。岡本は恋人である東都新報の婦人記者・京子の調べで、落ち目の家元であった藤千代が新車を買い、新作の発表会を準備するなど急に金回りが良くなったことを知る。間もなく同一犯と思われる銀行強盗事件が発生し、行員が殺害されたが、死体は鍵のかかった鉄格子の内側にあり、犯人がどうやって出て行ったのか不明だった。やがて東都新報に犯人を名乗る男から第三の犯行を予告する電話が入り、警察と記者が張り込むが、予告時間には別の銀行が襲われる。裏をかかれたものの犯人逮捕には成功し、これで一件落着かと思われたが、男はただの便乗犯に過ぎなかった。藤千代が使った紙幣から、犯人と繋がりがあると睨んだ警察は藤千代を拘束。すると警視庁記者クラブに図書館員の水野という男が現れ、自分が真犯人であると名乗り出た。水野は岡本警部補らに事件を再現してみせると告げ、銀行の金庫の前に立つと、その姿をみるみるガス状に変化させていった。そして支店長と一人の刑事を窒息死させ、藤千代の釈放を要求し姿を消した。京子の発案で、東都新報では紙面にガス人間に向けての社告を掲載。それに応えて水野は社に姿を現し、自分がガス人間となった経緯を語り始めた。
東宝“変身人間”シリーズの第三弾で、悲恋物語を軸としているところにいかにも大人向けの特撮作品を目指したことが伺えますね。八千草薫の美しさもさることながら、土屋嘉男のキャラクターが光ってます。夢を叶えられず挫折し、コンプレックスを抱えた男が途方もない力を手に入れ、狂気じみた性格を帯びる…。弱々しくありながらどこか危なげな、まさに土屋嘉男にうってつけの役柄ですね。BGMは後に『ウルトラQ』で流用されており、特撮ファンには耳馴染みの深いものとなってます。
【変身人間シリーズ】透明人間 美女と液体人間 電送人間 マタンゴ

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