CAT ON A HOT TIN ROOF
熱いトタン屋根の猫
1958:米
監督:
リチャード・ブルックス Richard Brooks  
出演:

エリザベス・テイラー

Elizabeth Taylor マギー
ポール・ニューマン Paul Newman ブリック
バール・アイヴス Burl Ives ビッグ・ダディ
ジュディス・アンダーソン Judith Anderson ビッグ・ママ(アイダ)
ジャック・カーソン Jack Carson グーパー
マデレーン・シャーウッド Madeleine Sherwood メー
「虚偽への嫌悪は自分への嫌悪さ」
★★★
南部で大農場を営むポリット家では、6週間の入院を終え、誕生日を迎える当主ビッグ・ダディのパーティが盛大に行われようとしていた。しかし彼の病気は末期癌であり、余命いくばくもないことを知らされていないのは本人と妻のアイダだけだった。弁護士である長男夫婦は莫大な財産を狙ってご機嫌取りに躍起になるが、ビッグ・ダディのお気に入りは次男のブリックとその妻マギーの方だった。だがフットボールの花形選手だったブリックは足の故障で引退して以来、酒浸りの日々を送りマギーとの仲も冷えきっていた。その原因にはチームメイトで親友だったスキッパーの自殺、そして彼とマギーとの関係への疑惑があった。虚飾に満ちた宴の日は、やがて嵐の一夜へと変わってゆく…。
テネシー・ウィリアムズによる戯曲の映画化で、一日の出来事を追ったストーリー、シーンも大半が屋敷の中だけであり、いかにも舞台劇的な演出がなされています。なので絵的には変化に乏しくエリザベス・テイラーの美貌のみに寄っかかってる感がありますが、家族愛、夫婦愛を丁寧に描いており台詞一つ一つに深い奥行きが感じられます。遺産を狙う長男の嫁は終始救いようないですが、長男自身は最後にはやはり家族とホッとさせてくれるのが良いですね。原作ではブリックとスキッパーとは同性愛の関係にあったのを映画においては匂わすだけに止めており、そのことで批判を浴びてもいるようですが、個人的にはあまり好きではないテーマであり万人には受け入れ難い内容となってしまったおそれもあるので、この脚色は正解であったように思えます。

Copyright (C) 2006 Kosamu. All Rights Reserved.