FORBIDDEN PLANET
禁断の惑星
1956:米
監督:
フレッド・マクラウド・ウィルコックス Fred McLeod Wilcox  
出演:

ウォルター・ピジョン

Walter Pidgeon モービアス博士
アン・フランシス Anne Francis アルタ
レスリー・ニールセン Leslie Nielsen アダムス船長
ウォーレン・スティーブンス Warren Stevens オストロー中尉
ジャック・ケリー Jack Kelly ファーマン中尉
リチャード・アンダーソン Richard Anderson チーフ・クイン
「彼こそ人類は神でないことを教えてくれたのだ」
★★★★
23世紀、人類は光速を超えるハイパードライブ航法を成功させ、広大な宇宙へと進出し他の太陽系の惑星に植民していった。アダムス船長率いる宇宙連邦船C-57-Dのクルーは惑星アルテア4へと向かっていたが、その任務は20年前にこの星で消息を絶ったベララホン号の生存者を捜索することだった。船がアルテア4に接近した時、ベララホン号の唯一の生存者であるというモービアス博士から危険を警告する通信が入った。しかしアダムス船長はそれを無視して着陸。一向を迎えたのはモービアス博士とその娘アルタ、そして万能ロボットのロビーであった。博士はここでの生活に不自由していない、クルーたちに地球に帰れと言うが、船長は新たな指示を仰ぐまでは待機することにし、地球との通信基地を設営する。しかし夜、何者かが宇宙船に侵入し船内を破壊するという事件が起こった。その調査のため再び博士の住居を訪れたアダムス船長と船医オストローは、奥の部屋で象形文字のような不思議な文字が書かれた紙片を発見する。そこに現れたモービアス博士は、二人にこの惑星に秘められた驚くべき事実を語り始めた。かつてこの星には“クレル”という地球をはるかに凌ぐ高度な文明を築いた生物が存在していたが、その科学力が最高の極みに達しようとした直前、一夜にして滅んでしまったと言うのだ。その遺跡は20万年経ったとは思えぬ完全な状態で保存されており、博士は彼らの遺した“IQ増幅器”によって自らの知能を高め、その文明と歴史を研究していたのだ。一方、基地では再び侵入者があり、遂に犠牲者が出たとの連絡が入った。そして警備体制を強める中、姿なき侵入者はバリアの電流を帯びて巨大な怪物のシルエットを浮かび上がらせた。博士によるとそれは、クレルの潜在意識の中に押し隠されていた、太古の野蛮な性格が顕在化して生み出された“イドの怪物”であると言う…。
ストーリーはかなり本格SFしており、SFファンから根強い支持を得ているのも頷けます。なんとなくキューブリックの『2001年宇宙の旅』が好きな人はこの作品も好きなような気がします。『スター・トレック』シリーズが手本としたと思われる場面も多く、宇宙を舞台とした後のSFドラマへの影響力は測り知れないものがありますね。ただのっけから「21世紀末、人類はロケットで月に到着した」とのナレーションで始まり思わず苦笑してしまいますが、この時点ではたった13年後に実現してしまうことなど思いもよらなかったのでしょうか。R2−D2のデザインにも影響を与えたというロビー・ザ・ロボットは、『宇宙家族ロビンソン』のフライデーと並んで一昔前のロボットの典型的なイメージを担っていましたが、共にデザインはボブ・キノシタという日系人デザイナー。『宇宙戦争』のマーシャン・ウォー・マシンのデザインも日系アルバート・ノザキによるものですが、昨今の日本製ロボット・アニメの隆盛と併せて思うに、日本人の血にはSF的デザインセンスに優れたDNAが秘められているのでしょうか。などと愛国心を刺激されてみたり。『裸の銃(ガン)を持つ男』で知られるレスリー・ニールセンの若き日の姿とのギャップを楽しむのも一興。

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