FIRST MEN IN THE MOON
H.G.ウェルズのSF月世界探検
1964:英
監督:
ネイサン・ジュラン Nathan Juran  
特撮:

レイ・ハリーハウゼン

Ray Harryhausen  
原作:
H・G・ウェルズ H. G. Wells  
出演:
エドワード・ジャド Edward Judd アーノルド
マーサ・ハイヤー Martha Hyer ケート
ライオネル・ジェフリーズ Lionel Jeffries カボール
マイルズ・メイルソン Miles Malleson  
「対話しようとして言葉の分析を」「“E”の発音がヘタだわ」
★★★
国連宇宙機関による月探査計画が成功、人類初の月面着陸に世界中が沸き返るが、調査隊は月面でユニオンジャックと「ビクトリア女王に栄光あれ−1899年」と書かれた紙面を発見する。紙は土地権利書であり、そこから割り出された老人アーノルドは、国連調査団の面々に驚愕の体験談を語り始めた。彼は科学者カボールが発明した重力遮断剤カボライトを利用した宇宙ロケットで、1899年に月面に行って来たというのだ。そして今また月に探検隊が行っていると聞き、「いかん!あそこは危険だ」と叫ぶ。
H.G.ウェルズによる原作本の初版は1901年。鉄球型ロケットで飛んで月面をごろごろ転がって着陸という無茶な移動手段、どう見ても気密性に乏しい潜水服(しかも素手)での船外活動など、さすがに今観ると荒唐無稽にも程がある内容ですが、原作に準じた時代設定と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思わせるコメディタッチの味付けによって微笑ましく観ることが出来ます。ハリーハウゼン特撮の出番は少なく、クリーチャーは月牛ムーンカーフと月人セレナイトの一部だけですが、だからと言ってヒロインの透視映像でお馴染みの骸骨モデルアニメーションを無理矢理挿入しているのには思わず笑わされました。ムーンカーフは芋虫の分際で骨格があるし、セレナイトは着ぐるみとモデルアニメーションの併用というアンバランスさ。真面目なのか狙ってやってるのか判断のつきかねる、好きな人にはたまらないトンデモSF系の珍作映画であります。

Copyright (C) 2006 Kosamu. All Rights Reserved.