FAHRENHEIT 451
華氏451
1966:英・仏
監督:
フランソワ・トリュフォー Francois Truffaut  
原作:
レイ・ブラッドベリ Ray Bradbury  
出演:

オスカー・ヴェルナー

Oskar Werner モンターグ
ジュリー・クリスティ Julie Christie リンダ/クラリス
シリル・キューザック Cyril Cusack 隊長
アントン・ディフリング Anton Diffring フェビアン
アレックス・スコット Alex Scott アンリ
「華氏451度は本に火がついて燃え出す温度だ」
★★★
一切の書物が禁じられた近未来。モンターグの職業は消防士だが、この時代の消防士の仕事は隠された本を探し出し、焼却することだった。昇進を控え、壁テレビにしか興味がない妻リンダと二人きりの生活も幸福だった。いや幸福であると思わされていた。その価値観が揺らぎ始めたのは、通勤モノレールの中で声をかけてきた、リンダとよく似たクラリスとの出会いがきっかけだった。彼女の影響で秘かに本を読み始めたモンターグは、忽ちその魅力の虜となる。しかし夫が本を隠し持っていることを怖れたリンダは、消防署に彼を密告する。退職を決意し、最後の勤務に就いたモンターグだったが、その日向かった現場は自分の家だった。
ソ連崩壊前の東西冷戦時代には、こうした徹底した管理社会の不気味さを描く近未来SF作品がよく撮られていますが、共産主義社会への違和感の表れなのでしょう。クレジットを用いずスタッフ&キャストをナレーションで読み上げるというオープニングが、活字が禁止されているという世界観を暗示するとともに、観客を現実とは少し異なる奇妙な世界へ誘う効果を上げていますね。壁にモニターがはめ込まれたテレビは40年後の現代を見事に予見していますが、口頭伝達だけでどうやって文明を維持しているのか少し気になるところです。予算の都合か大掛かりなセットを組むことなく、極力近未来っぽく見える風景の場所で撮影しているようですが、懸垂式モノレールも実際に走っていたものなのでしょう。子供の頃図鑑で見て一度乗ってみたいと思ってたものでした。(大阪万博で乗ったのが懸垂式だったかな?)

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