THE DAY OF THE LOCUST
イナゴの日
1975:米
監督:
ジョン・シュレシンジャー John Schlesinger  
出演:

ウィリアム・アザートン

William Atherton トッド
カレン・ブラック Karen Black フェイ
ドナルド・サザーランド Donald Sutherland ホーマー
バージェス・メレディス Burgess Meredith ハリー
ジェラルディン・ペイジ Geraldine Page ビッグ・シスター
ボー・ホプキンス Bo Hopkins アール
「神よお許し下さい。私は時々何もかも破壊したくなるのです」
★★★
エール大学を卒業したトッドはハリウッドで大手映画会社の美術部の仕事を得る。同じ下宿に住むエキストラ女優のフェイに好意を寄せるが、奔放な彼女には振り回されるばかりだった。フェイは元喜劇役者でセールスマンの父ハリーと二人暮らしだったが、ハリーは仕事で訪問した経理士ホーマーの家で心臓発作を起こし倒れてしまった。迎えに来たフェイは根暗で冴えない中年のホーマーをなぜか気に入り、父の死後彼の家で暮らし始めた。しかしホーマーもまた彼女には翻弄され続けた挙句、乱痴気騒ぎの後出て行ったフェイを忘れられず抜け殻のようになってしまう。そしてハリウッドで盛大なプレミアが行われていた夜、茫然自失のまま彷徨い歩くホーマーはとんでもない事件を引き起こしてしまい…。
1930年代のハリウッドの内幕物という舞台設定は魅力的ですが、その光と影というより暗部のみを抉り出すような描写にはめっきり鬱にさせられます。どうしても好きになれない寄り目カレン・ブラックの嫌なヒロイン像も相俟って、後味はけっして良いものではありませんが、それでも強烈な印象は残る作品。撮影中のセットが崩壊するシーンもさることながら、阪神優勝時の道頓堀を彷佛とさせるクライマックスの阿鼻叫喚はかなり見応えあります。一見意味不明なこのタイトルも観終わった後にはなるほどと納得。にしても『真夜中のカーボーイ』でもアメリカの病巣を辛辣に描いてみせた英国人のシュレシンジャー監督、アメリカ社会とハリウッドにはずいぶん嫌悪感を持っているようですね。

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