BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID
明日に向って撃て!
1969:米
監督:
ジョージ・ロイ・ヒル George Roy Hill  
出演:

ポール・ニューマン

Paul Newman ブッチ・キャシディ
ロバート・レッドフォード Robert Redford サンダンス・キッド
キャサリン・ロス Katharine Ross エッタ・プレイス
ストロザー・マーティン Strother Martin パーシー・ギャリス
ジェフ・コーリー Jeff Corey 保安官
テッド・キャシディ Ted Cassidy ハーベイ・ローガン
「何でもするけど一つ条件があるの。二人が死ぬところだけは見ませんからね」
★★★★
“壁の穴強盗団”を率いるブッチ・キャシディと、その相棒サンダンス・キッド。彼らは手下ハーベイの発案で、列車の行きと帰りの両方を襲う計画を企てる。行きに襲われれば帰りは安心してさらに金を積み込むだろうという狙いだ。行きの列車では案の定実入りは少なかったものの、まんまと成功。二人はサンダンスの情婦である女教師エッタの元で束の間の休息を取った後、帰りの列車を待ち構えた。今度も首尾良く成功したかに見えたが、すぐ後に一両の列車がやって来て、中から銃を手にした男たちが現れた。奇襲を受けた強盗団は散り散りとなり、ブッチとサンダンスは二人で逃げるが、追手は真直ぐ彼らの後を尾けて来た。男たちは鉄道会社の社長が大枚をはたいて雇った凄腕揃いで、二人が死体になるまでの契約らしく、どこまでも執拗に追って来るのだった。もはやアメリカに安住の地はないと悟った二人は、エッタを連れて南米ボリビアへと逃れることにした。
強盗団の首領ながら人を撃ったことがないブッチと、早撃ちながら静止状態では的を外し、泳げないという弱点を持つサンダンス。追手の姿に脅え逃げ回る二人は、それまでの西部劇の主人公のような無敵のガンマンではなく、その生き様がより生々しく感じられます。実話が元になっていることもありますが、これもアメリカン・ニュー・シネマと呼ばれた新しい波の一つの特長でしょう。列車を襲う場面はユーモアたっぷりでコメディ映画のようでもあり、名曲『雨にぬれても』の流れるブッチとエッタの自転車のシーンはまるで恋愛映画の一篇を見るよう。従来の西部劇ファンには牧歌的過ぎて物足りなかったでしょうが、まだマカロニ・ウエスタンが人気を保っていた時代にあって西部劇のイメージを大きく変えた作品ですね。ちなみに実在した“壁の穴強盗団”は別名“ワイルドバンチ”とも呼ばれ、サム・ペキンパー監督による同年の作品『ワイルドバンチ』はブッチとサンダンスが抜けた“壁の穴”のその後を描いたものにあたるそうです。

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