JASON AND THE ARGONAUTS
アルゴ探検隊の大冒険
1963:米
監督:
ドン・チャフィ Don Chaffey  
特撮:

レイ・ハリーハウゼン

Ray Harryhausen  
出演:
トッド・アームストロング Todd Armstrong ジェイソン
ナンシー・コバック Nancy Kovack メディア
ローレンス・ネイスミス Laurence Naismith アルガス
ゲイリー・レイモンド Gary Raymond アカスタス
ナイアル・マクギニス Niall MacGinnis ゼウス
「神々は残酷だ。自力で戦うしかない」
★★★★
テッサリア王アリストを殺し王位を纂奪したペリアスは、アリストの子に復讐されるという予言を怖れ、二人の王女を殺害するが王子ジェイソンはその魔手から逃げ延びた。二十年後、逞しく成長したジェイソンは天上界オリンポスに招かれ、ペリアスを倒すために幸福をもたらすという黄金の羊の毛皮を求めて旅に出る決意を固める。競技会を開いてヘラクレスら屈強の戦士を集め、名工アルガスの建造したアルゴ号で出帆するが、その中には秘かにペリアスの息子アカスタスも潜り込んでいた。女神ヘラの加護を受けてコルキスを目指すジェイソン一行には、青銅の巨人タロス、怪鳥ハーピー、七つの首の竜ヒドラなど様々な怪異が待ち受けていた。
ハリーハウゼンの創造したクリーチャーの中でも、最も人気の高い青銅の巨人タロス。モデルアニメーション特有のカクカク感が実によく似合ってますね。前半に巨人、後半に竜で見せ場を作るのは『シンバッド七回目の航海』と同じ構成ですが、造型も動きも一段と洗練されているように思えます。評判となった骸骨剣士も今回は7体とパワーアップ。ただストーリーは割と大雑把で、黄金の毛皮を求める理由がもひとつ説得力に欠けたり、復讐を果たす前に話が終わって尻切れとんぼだったりもしますが、これはハリーハウゼン特撮を堪能するための作品なので細かいところは大目に見ておきましょう。ギリシャ神話が題材なだけに欧米人にとってはよく知られた物語で、結末まで描写する必要もなかったのかも知れません。神々が人間界の出来事をゲームとして楽しんでいるという、ギリシャ神話独特の世界観も面白いですね。ハリーハウゼンは81年に『タイタンの戦い』で再びギリシャ神話の世界を映像化していますが、あと1本作ってもらってこちらも三部作で観たかったものです。本作では序盤で退場してしまうヘラクレスのその後の冒険を描くとかの内容で。

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